妊活中のお酒でも胎児性アルコール症候群になる危険性あり。禁酒はいつからが目安?

実は妊活中のお酒は、妊娠中や授乳期の飲酒同様に控えるべきと言われています。理由の中で最も気になるのは胎児性アルコール症候群になる危険性があるということ。
飲酒量や胎児への影響など詳しく見ていきましょう。

妊活中のお酒がダメな理由

まず妊活中にもお酒を控えるべき理由から見ていきます。お酒を1滴でも飲めば必ず次のような症状が出る、という訳ではありませんが、リスクが高まる事は確かです。

胎児への影響 

・『胎児性アルコール症候群』になる可能性
→次の項目で詳しく見ていきます。

ママへの影響 

・生理不順や生理痛を招く(悪化させる)
・排卵障害や着床障害など、妊娠に関する機能に異常をきたす

パパへの影響 

・精子や性器の機能が低下する

妊活中の飲酒による影響はどれも避けたいものばかりです。パパとママ両者とも妊娠率を低下させる事に繋がりかねません。中でも1番はお腹の中の赤ちゃんが『胎児性アルコール症候群』になってしまう事が心配。

胎児性アルコール症候群とは?

その名前からお酒が関係しているのは一目瞭然ですね。具体的な症状や原因をチェックしておきましょう。

症状や特徴 

胎児性アルコール症候群は先天性疾患のひとつであり、神経発達症にも分類されます。
症状は、赤ちゃんの形態異常から脳や身体への障害(てんかん・脳性小児麻痺・学習障害など)、行動障害など様々です。
大きく3つに分類される特徴は、それぞれ以下のようなものがあります。

➜①容貌

・頭が少し小さい(小頭症)
・まぶたが黒目(瞳孔)の分くらいしか開かない
・鼻下が長く縦溝がない
・上唇が真っ直ぐで薄い

➜②発育不全

ママのお腹にいる頃から、体が大きく育たず健康児よりも身長・体重が5~10%ほど小さい

➜③中枢神経系の異常

知的障害・学習障害・発達の遅れ・記憶障害など

原因 

原因はママが妊娠中にお酒を飲むこと。飲酒をしなければ100%防ぐ事ができます。

妊娠する前についても、妊活中などは控えるべきであると言われています。

妊娠超初期でまだ妊娠が発覚していない頃(生理予定日付近まで)の薬物成分について胎児の催奇性には繋がらないとされていますが、それでも妊娠4週(生理予定日~1週間頃)は呼吸器官・骨・神経などの元となる組織が出来始める重要な時期。まだ妊娠に気づけていない人も多い時期ですから、お酒を飲んで胎児へ影響が出る可能性は否定できません。

妊活中のお酒の量

つまり前項からすると、妊活中はお酒を完全にゼロにするのが好ましいという事になります。

いつ妊娠していて胎児に影響を及ぼすかも分かりませんからね。

妊娠発覚前の超初期に、週に1回コップ1杯のお酒を飲んでしまった程度ならそこまで思い悩む事は無いと思いますが、しかしながらどれだけの量・頻度で影響が出るかの具体的な数値は現段階では解明されていない為安全だとは言えません。

食前酒程度の量でも影響が出てしまった症例も中にはあるといいます。

やはり妊娠を望んでいるのであれば、妊活中から禁酒をするのがベストなのです。

妊活中のお酒についてまとめ

という事で妊活中のお酒に関してご紹介した内容を3点にまとめておさらいしておきましょう。

  1. 影響…妊娠前の飲酒でもパパママ子供全員にそれぞれ影響が出る可能性がある。特に怖いのは『胎児性アルコール症候群』
  2. 胎児性アルコール症候群は…容貌・発育・中枢神経系に異常をきたす事があり、母親の禁酒で100%防ぐ事ができる。
  3. 妊活時の飲酒量…食前酒程度の量でも胎児に影響が出てしまった症例も。現段階で明確な基準値は分からないので、妊娠を望んでいる時からお酒は完全にゼロにするべき。

私は頻繁に飲む方ではありませんが、それでもイベントや旅行に行った時なんかは飲みたいと思う時もあります。

第一子の卒乳を経て、ようやく最近自分の好きなタイミングでお酒が飲めると喜んでいたのですが、そろそろ第二子を考えているので再び禁酒生活になりそう…。悲しいけど大切な命のため頑張らないとですね!

第一子を妊娠した際には「もしかして」と思った時から(生理が遅れてると感じてから)、お酒は一切飲まないようにして無事元気な子を出産する事ができましたが、それでも生理予定日の少し前までは少し飲んでしまっていた事を妊娠中ずっと心配しながら過ごしました。

新しい命を含め家族みんなの為にも次はもう少し早い段階=妊活している時からアルコールはやめるようにしていきたいです。

お酒好きの方はもっともっと辛いと思いますが一人ではありません。皆さんの頑張りで元気な赤ちゃんを授かりましょう。