子供にジュースはつきものですよね。お水やお茶だけではどうしても機嫌を損ねる事があったり、「ジュースは控えているよ」という家庭でも外食の時やお友達の影響でついつい口にする事もあります。
『まぁジュースとはいえ100%だから心配ないでしょ』って思っている方!実はそれ危険なんですよ。
今回は子供に100%ジュースを飲ませるべきではない理由を3つに分けてご紹介します。
また、どうしても子供が欲しがって飲ませる時に、できるだけリスクを減らす対処法も掲載していますのでチェックしてみましょう。
1.子供に100%ジュースは栄養面で悪影響!
子供に100%ジュースを飲ませるべきではないまず第1の理由は『子供の栄養面に悪影響を及ぼす』から。
100%ジュースには濃縮還元タイプとストレートタイプの2種類があり、避けてほしいのが『濃縮還元』タイプ。
濃縮還元のジュースには簡単に言うと次のリスクがあります。
- 化学物質を使用している香料もすべてまとめて『香料』とだけ書かれている。
- 原料の野菜や果物は輸入食品も多く含まれている。
- 製造過程で加熱殺菌や冷凍するため、ビタミンなど大切な栄養素が壊れている。
濃縮還元ってめちゃめちゃ体に良さそうとか思って、むしろ好んで選んでましたがこれは子供に飲ませるのは怖いですね。
濃縮還元ジュースの栄養面についてこちらの記事で詳しく解説しています。→近日アップ★
ちなみにストレートタイプですと上記のような危険はありません。その分お値段が高く毎回買うには辛いですが(汗)
2.子供の歯を溶かしてしまう
子供に100%ジュースを避けるべき第2の理由は『ジュースで歯が溶ける』から。これは驚きです!
皆さんは下の画像のような表を見た事があるでしょうか?
参考・参照:炭酸飲料は歯が溶ける!? | 平岡歯科クリニック
このpHという数値が小さくなるほど(左にいけばいくほど)酸性が強いという事なのですが、実はpH5.5よりも酸性である環境下では歯のエナメル質は溶け出してしまうというのです。
お水やお茶、牛乳などは安全でコーラは最悪…まぁここまでは何となく想像がつきます。
でもこの表を見るとオレンジ100%ジュースや野菜ジュースもまたボーダーラインを下回っていて、子供の歯を溶かしやすい飲み物だという事が分かります。
3.ジュースによって子供が依存症に?!
子供にジュースが危険な理由、3つめは『糖質依存になってしまう可能性がある』こと。
100%濃縮還元のジュースであっても栄養面に問題があると最初の項でお伝えした際、そこでは書いていなかったのですが、100%ジュースって糖分もたくさん含まれているんです。
ある有名な果汁100%ジュースを例にとりますと、コップ1杯(200ml)あたりの糖質は約20g、つまりコップ1杯のジュースにティースプーン5杯分の糖質が含まれているんです!
2歳〜18歳の子供は1日あたりティースプーン6杯分=25g未満に糖質をおさえるべきという論文も発表されている事から、ジュースに含まれる糖分の多さがよく分かります。
そしてこの糖質、過剰に摂取していると脳が快感を覚えてしまい無くなると欲しくなる、いわゆる糖質依存になってしまう危険性があるのです。
子供が将来肥満になってしまったり過食をしてしまう事に繋がりかねない重大なリスクです。
4.どうしてもジュースを飲む時の対処法
上記まででジュースが子供に(もちろん大人にも)ダメな事は存分に分かって頂けた事でしょう。
でもどうしても欲しがってあげる時もあると思います。
年に1回飲む程度なら特に気にする必要はないかもしれませんが、週に1、2回でも飲むようであれば以下のように対処しましょう!
- できるならストレートジュースを選ぶ。
- ジュースは100%でも嗜好品として考え、食事で野菜もきっちり摂取する
- ジュースを飲んだ後は子供に歯磨きさせるか、できなければお水ですすぐ。
- ジュースをあげるなら一緒におやつ(特に甘いもの)はあげないようにする。
まだすすぎができない年齢の場合、歯が溶けるという問題は食事の最後にお水を飲むだけでも少し緩和されると言います。
何度も言いますが、子供にあげるのが危険なジュースは炭酸飲料などだけでなく100%濃縮還元のジュースもです!
子供の健やかな成長のために周りの大人が良いものを選ぶ事でリスクから守っていきたいものです。